高校教師のやりがいは「生徒とのつながり」
私が4年間高校教師として勤めていたとき、
唯一のやりがいと言ってよかったものが「生徒とのつながり」です。
授業や部活動、それ以外の時間も含めて、教師が生徒と関わる時間は非常に多いです。
そこで真剣に生徒と向き合えば向き合うほど、
生徒との信頼関係が生まれます。それは生徒が卒業してからも同じで、
卒業生が学校に遊びに来てくれたり、連絡が来たりすると、
本当に嬉しかったですね。教師を辞めた今でもときどき教え子から連絡が来たり、
食事に行ったりしますが、そんなときは教師をやっていて良かったと思います。
民間企業でも顧客や取引先とのつながりが生まれると思いますが、
損得勘定抜きで付き合える関係はなかなかないと思います。
純粋に人と人との付き合いができる、それが教師の魅力でもありやりがいでもあると思います。
「生徒のために」という思いがあったからこそ、サービス残業もそこまで苦にならずにできたのだと思います。
「子どものために何かしたい」という思いがあれば、教師という仕事は非常にやりがいのる仕事だと思います。
(大変なことも多いですが)
部活動にはやりがいを感じなかった
「子どもが好き、生徒のために何かしたい」という思いがあれば、
教師という仕事は非常にやりがいのある仕事だと思いますが、大変なこともたくさんあります。
私にとってはその一つが部活動でした。
私は部活動の指導よりも授業での指導を重視していたので、
部活動のために授業準備の時間が削られるのはけっこうつらかったです。
特に偏差値の低い高校に勤務していたころは、
どうやったら勉強に興味をもってくれるのか、
少しでも有意義な授業にするにはどうすれば良いのか、
ということを考えていたので、1つの授業の準備をするのに数時間かかることもありました。
しかし放課後は部活動の指導があるため、必然的に授業の準備をするのは夜の8時以降になります。
しかも、当時顧問を担当していた部活動は私が全くやったことがない部活(バスケ部)だったこともあり、
あまりやりがいを感じることができませんでした。
その上、土日も部活動でつぶれてしまうのはけっこうつらかったですね。
今も教師という仕事にやりがいを感じられずに続けられている方もいると思いますが、
やりがいが感じられなかったら教師は非常につらい仕事だと思います。
やりがいを感じられなくなった、もしくはそれでも気持ちを整理して最低限の頑張りができなくなったら、
正直辞めどきかなと思います。
私も最終的にやりがいよりも、大変だと思う気持ちの方が上回って辞めてしまいましたが、
辞めたという決断には後悔はしていません。
たまにまた教師をしたいなと思うこともありますが、おそらく長続きはしないでしょう。笑
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