教師の離職率は?民間企業と比べると意外と低い?
教師は多忙な上、精神的にもきつい職業の1つです。
毎年多くの教師が離職をしていますが、
民間企業と比べるとどうなのでしょうか。
私も教師を離職したうちの1人ですが、
調べてみると、教師の離職率は意外と低いことが分かりました。
一般的に、民間企業の離職率は「七・五・三」と言われていますね。
3年以内に離職をする割合が、
中卒の場合は約70%、
高卒の場合は約50%、
大卒の場合は約30%とされています。
大卒で就職をしても、3年以内で10人に3人は離職をしていることになりますね。
では、教師の離職率はどうなのでしょうか。
文部科学省の調査では、
全国に公立の小・中・高の教員数が約76万人いることが分かります。
そのうち、定年退職者以外で毎年約1万人の教師が離職していることも分かりました。
毎年76人に1人は離職していることになります。
この数字は、民間企業と比べるとかなり低いのかもしれません。
また、最も離職者が多い校種は中学校です。
次いで小学校、高校となります。
やはり精神的なつらさが離職率の高さに反映されています。
離職者のうち、10人に1人は病気や精神疾患を患い、復帰するのが困難な状況になっています。
学校にもよりますが、生徒指導がそこまで大変じゃない高校では離職率が低い傾向にあります。
以上のように、毎年教師の76人に1人は離職しているという事実が分かりました。
民間企業と比べたら、意外と少ないと思います。
ブラック企業なら2人1人は毎年離職している企業もありそうです。
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一方で、毎年離職者の約2倍の教師が定年退職をむかえています。
離職者がいる一方で、定年まで勤める教師が非常に多いですね。
この数字は民間企業と比べてもかなり高い数字です。
やはり公務員は、年齢が上がれば上がるほどおいしいのかもしれません。
教師はブラックな面もありますが(特に若いころ)、
一般的な民間企業と比べたら、まだまだ魅力的な仕事かもしれません。