目次
英単語の覚え方 暗記で大事な4つのポイント
英単語を覚えていくときは、
自分の目的に応じて、必要なものを覚えていく必要があります。
ビジネスで英語を使いたいのであれば、仕事でよく使う英単語、
海外旅行に行きたいのであれば、旅行のときによく使う単語など、
英語を勉強する前に、どんな目的で英語を学びたいのかを考えると無駄を省いて勉強を進めることができます。
ただし、どんな目的で英語を習得しようと思っても英単語の暗記は避けて通れません。
ある程度の時間と投資をしなければ絶対に身につかないものです。
しかし、「単語の暗記」というと拒否反応を示す方もいるのではないでしょうか。
その気持ち、すごく分かります。
私も学生時代は単語の暗記が面倒くさくて嫌いでした。
頑張って覚えようとしてもすぐに忘れてしまう、何度も書いて勉強しても全然覚えられない、
といった暗記が苦手な人も大勢いると思います。
ただ、何度も言いますが英単語の暗記は絶対に避けては通れません。
単語力が上がれば上がるほど、英語力は比例して伸びていきます。
地味なことをコツコツと積み上げた人だけが英語を話せる特別な存在になれるのです。
そこで、今回はどうしたら単語を効率良く暗記できるのかについてご紹介したいと思います。
英単語の覚え方として、重要なポイントは以下の4つです。
最後に具体的な勉強手順をまとめてあります。
1.「書く」「読む」「聞く」「見る」は正直どれでもいい!
2.何日かに分けて復習する
3.「覚える」ではなく「思い出す」=インプットだけでは覚えたとは言わない
4.発音は正しく覚える
5.まとめ
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1.「書く」「読む」「聞く」「見る」は正直どれでもいい!
よく英単語を覚えるときは、「人間の5感をフル活用して覚えましょう」と言われています。
学校では「とにかく書いて覚えろ」と言われ、英単語の書き取りを大量に宿題で出す学校もあります。
他には歩きながらブツブツつぶやいて単語を覚える人もいます。「キクタン」などの教材を使って聞きながら覚える人もいます。
では一体どの覚え方が正解なのか、
正直どれでもいいです。自分が覚えやすい、勉強しやすいやり方で覚えていけば全く問題ありません。
5感をフル活用して覚えるとよいと言われていますが、
「何度も書いて覚える」
「声に出して読んで覚える」
「発音を聞いて覚える」
「目で見て覚える」
といった勉強を1日の中でこなさなければいけません。
ただ、1日の勉強時間でこれら全てを実践するのは正直めんどくさくないですか?
私は超めんどくさいです。
こんなことしてたら3日で飽きて勉強しなくなると思います。
なので自分が継続できるやり方で覚えていけばよいと思います。
ただ注意点もあります。やり方はどれでもよいと思いますが、ただやるだけではなかなか覚えられません。
例えば、学校でよく言われる「書いて覚える」方法。
「とにかく書け」って言われたから一生懸命書いていてもほとんど覚えられないと思います。
なぜなら単語を一生懸命書いていても、動いているのは手の筋肉だけでほとんど頭を使っていない場合が多いからです。
そうすると頭にはほとんど残りません。ということは覚えられない、思い出せないということになります。
よく中学生で「単語を覚えられない」という子がいますが、たいていこのような勉強法をしていることが多いです。
大事なのはまず頭にインプットすることです。
なので個人的には「書いて覚える」という方法はオススメしません。私自身も今まで単語を覚えるときには、ほとんど書いたことがありません。
その代わり「頭の中で書く」のが効果的です。頭の中で「sometimes」とかって書いたりすると、頭をしっかり使っている分、覚えることもできますし、思い出すときも楽になります。
単語を書くのは、確認で2,3回書く程度で十分です。
単語が覚えられない中学生に同じアドバイスをすると、書いて覚えるよりも格段に短期間で正確に覚えれられるようになります。
要はどんなやり方でもしっかり頭を使う、脳みそを使って覚えることが重要です。
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2.何日かに分けて復習する
「覚えた単語をすぐに忘れてしまう」、こんな人も多いと思います。
ただ覚えたモノは忘れて当然、「人間は忘れる生き物」なのです。
この説を実証した有名な研究に、ドイツの心理学者・エビングハウスの「忘却曲線」という理論があります。コチラはいろいろなサイトで紹介されているので知っている方も多いでしょう。
エビングハウスの「忘却曲線」によると、人間は覚えたモノのうち、
「20分後に約42%」、「1時間後に約56%」、「1日後に約74%」を忘れてしまうのです。
つまり、どんなに記憶力がいい人でも1度覚えただけでずっと覚えておくのは不可能だということです。
なので単語を覚えるときは「忘れて当たり前」ということを大前提にしておきましょう。
忘れてしまうのは、自分の記憶力が悪いわけではなく、当たり前のことなのです。
ではどうすれば忘れずに記憶を維持できるか、
それは簡単です。復習するしかありません!
この復習をおろそかにすると、せっかく覚えた単語がどんどん抜け落ちて非常にもったいないです。
具体的な復習の方法としては、
例えば1日10個単語を覚えていくとします。
その日に新しい単語を覚える前に、2日前までの単語を復習するのです。
「今日は10個単語を覚える」
「明日は前日に覚えた10個を復習してから新しい10個を覚える」
「明後日は前日と前々日に覚えた20個を復習してから新しい10個を覚える」
そうすると、同じ範囲の単語を3日間にわたって学習することができます。こうするとかなり記憶が定着して忘れにくくなります。
それでも2,3個は忘れてしまうかもしれませんが、そのくらいは気にせず8割覚えれればOKという感じでどんどん進みましょう。
あとは定期的に復習することでさらに記憶を定着させることができます。
1日10個覚えていくとしたら、100個覚えた段階でもう一回復習するとか。
中期・長期的に復習をしていけばかなり暗記はできるようになりますよ。
他には、「1日10個覚える」ではなく「1週間で100個覚える」というやり方もあります。
これは1日で100個の単語を覚えて、それを1週間毎日復習するやり方です。
同じ単語を7日間復習できるというやり方ですね。
ただ1日で100個覚えるのは大変なので、初日は「なんとなく見たことがある」程度まで覚えるぐらいでいいでしょう。それをとにかく7日間、数をこなして覚えていくのです。
なので1個の単語にかける時間は少なくてよいでしょう。中には1単語1秒で覚えていく人もいます。1回では全然覚えられませんが、それを1日で何回も繰り返していくうちにけっこう覚えられるようになりますよ。
要は単語を覚えるのに大事なのは復習で、何日かに分けて復習していくことがポイントです。
1日に覚える単語数は、自分の目標とする単語数と勉強期間をもとに決めて下さい。
例えば3ヶ月で1冊の単語集を終わらせるとしましょう。
その単語集に1800語あるとすると、
180語÷90日=20語
1日20語ずつ勉強すれば目標は達成できます。1日のノルマが決まっていると、モチベーションも維持できますし、だいたい何分あれば終わるのかが分かるので、勉強の計画も立てやすいです。
頑張れば3時間程度で、復習も含めて1日100単語覚えていくことも十分にできると思います。
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3.「覚える」ではなく「思い出す」 インプットだけでは覚えたとは言わない
ここまで単語を覚えるには「頭をしっかり使う」「何日かに分けて復習する」ことが大事だとお伝えしました。
これらに共通して重要なのが、「覚えるではなく思い出す」ことです。
頭の中でスペルや意味を確認する、前日に覚えた単語を復習する、
これらは全て「思い出す」という作業をしているのです。
記憶力が最も定着するのは、「覚える」ときではなく「思い出す」ときだと言われています。
よく「思い出せそうで思い出せない」ときってないですか?
実はそのときに暗記力ってものすごく鍛えられているんですね。
なのですぐに答えを見てしまったりすると、非常にもったいないのです。粘って思いだそうとしている時間はいわば「暗記力強化タイム」なのです。
結果的に思い出せなくても、「思い出す」という作業は暗記力を高めてくれます。
単語の勉強でも同じことが言えます。
一度覚えただけでは「覚えたつもり」になっているだけで、実はそれほど頭に入っていない場合が多いです。
なので1日の単語の勉強時間でも、「覚える作業」より「思い出す作業」に時間を割くことが大事です。
例えば、「investment」「stock」「property」という3つの単語の意味を覚えるとしましょう。
意味は「investment=投資」「stock=株」「property=財産」です。これを頭に入れたら意味の部分を紙などで隠すか、上を向いて意味を見ないようにしましょう。
そしたら「investment」から順に意味を思い出してください。
思い出せたら答えをチェック、間違えた単語があったらもう一度見直してテストするか、軽く確認をしてどんどん先に進むか、どちらでもよいでしょう。
ただ他の単語を覚えていくと、最初に覚えた「investment」などの記憶が薄れていくので、ある程度まとまった数の単語を覚えたら、また1からテストしてみましょう。
このようにして、単語を暗記するときは「覚える」のではなく「思い出す」ことに重点を置くことが大切です。
ポイント1・2で解説した「頭をしっかり使う」「何日かに分けて復習する」ということも、要は「思い出すという作業をしっかりやりましょう」ということです。
「思い出すことで記憶は定着する」、このことを念頭において単語の勉強を進めてください。
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4.発音は正しく覚える
最後に重要となるのは、英単語の発音を正しく覚えるということです。
中学生になって初めて英語を習う子の中には「name」を「ナメ」、「sometimes」を「ソメチメス」というように「ローマ字」で覚える子がいます。英語に慣れていないうちはこの覚え方でもいいですが、
本格的に英語を勉強するなら、必ず「正しい発音」を覚えてください。
なぜかというと、単語の正しい発音が分からなければリスニングができないからです。
リスニングというのは、大前提として「知らない単語・発音」は聞き取ることができません。
せっかくスペルや意味を覚えても聞き取ることができなかったら、実践では使えません。
なので単語集を購入する場合は、必ず音声CD付の教材にしましょう。
単語を覚えるときは、まず最初に音声を聞いて発音を確認しましょう。そして自分で口に出して練習し、その単語を「聞き取れる・発音できる」状態にしておいてください。
そしたら本格的に単語を覚えていきましょう。正しい発音を理解してからの方が覚えやすいですし、実際の英会話の場面でも役立ちますよ。
5.まとめ
以上の4つのポイントを踏まえて、具体的にどのように英単語を暗記していけばよいかをまとめてみましょう。
あくまで個人的にオススメの勉強法なので、自分なりにアレンジしてもらっても全然OKです。ただ大事なポイントだけは外さないようにしましょう。
1.前日、前々日に覚えた単語の復習をする
新しい単語を覚える前に、最低でも前日と前々日に覚えた単語を復習しましょう。
「人は忘れる生き物」ということを念頭において、必ず何日かに分けて復習することが必要です。
2.新しい単語を覚えるときは発音から
新しい単語を覚える前に、まず音声CDを聞いて正しい発音を身につけましょう。
正しい発音を知らないと、リスニングで聞き取ることができませんし、実践でも伝わらなくなってしまいます。
3.覚えるときは「頭を使う」、「思い出す」ことに重点を置く
ただ単語を書いたり、聞いたりしているだけではあまり覚えることができません。手の筋肉を動かしているだけ・なんとなく聞いているでけでは頭にインプットされないのです。
どんな方法で勉強をしても、必ず頭・脳みそを使って覚えるように心がけてください。
また記憶は「思い出す」ことで定着しするので、必ず自分でテストをしてみてちゃんと覚えているか確認してください。
あとは同じように「復習→発音→暗記」のサイクルを地道に続けていくだけです。
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